- 贖罪のヨーロッパ
-
中世修道院の祈りと書物
中公新書 2409
- 価格
- 1,012円(本体920円+税)
- 発行年月
- 2016年11月
- 判型
- 新書
- ISBN
- 9784121024091
[BOOKデータベースより]
中世初期、アイルランドの聖コルンバヌスによって、自らの心の内に罪を自覚し、意識的にえぐり出す思想が誕生する。この「贖罪」思想は社会に大きな影響を与え、修道院の生活を厳しく規定していく。その絶え間ない祈りと労働からは、華麗な写本も生み出された。本書は、ベネディクト戒律からカロリング・ルネサンスを経てシトー派の誕生に至るまで、修道制、修道院と王侯貴族との関係、経済、芸術等から読み解く通史である。
第1章 ヨーロッパにおける修道制の崩芽
第2章 ベネディクト戒律の普及
第3章 フランク国家におけるアイルランド修道制の展開
第4章 欲望の克服から魂の贖罪へ
第5章 修道院の経済活動
第6章 筆写による古典作品の保存と写本制作
第7章 学知の研鑽と陶冶
第8章 カロリング朝修道院改革の限界とディアスポラ
第9章 新たな霊性の探究と修道院の革新
中世初期に誕生した「贖罪」思想は社会に大きな影響を与え、修道院の生活を厳しく規定していく。ベネディクト戒律からシトー派の誕生に至るまで修道制、修道院と王侯貴族との関係、経済、芸術などから読み解く通史。
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中世の修道院で成立した「贖罪」は、ヨーロッパ世界に何をもたらしたのか。宗教・経済・文化からヨーロッパ精神の源をとらえる意欲作。