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[BOOKデータベースより]
1933年、改造社で創刊された「文藝」は、言論統制による改造社解散後、河出書房に引き継がれた。空襲で社屋が焼かれてもなお雑誌の刊行は続き、そして戦後へ―戦後派作家たちが隆盛するなか、60年代に入ると文藝賞を創設した編集長・坂本一亀は戦後派を総括。そこで“戦後”という主題は終焉したかに思えたが…現在まで続く“戦争”の感触を掲載作品と関係者の証言から峻烈に描き出す。
第1章 「文藝」の創刊と激化する戦争
第2章 戦後の再出発と雑誌の隆盛
第3章 文藝賞創設と「戦後派」の再検証
第4章 「内向の世代」と広がる“戦後”との距離
第5章 新時代の文学と「クリスタル」の衝撃
第6章 J文学の誕生と文芸誌の未来
戦後派作家たちの後退とともに忘れられたかのように見えた「戦後」という主題は、しかし現代まで繋がっていた。雑誌「文藝」から浮かび上がるその激動なる軌跡を鮮やかに描き出す。
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戦後派の後退で忘れられたかのように見えた〈戦後〉は、しかし現代まで繋がっていた。雑誌「文藝」から浮かび上がるその軌跡。