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[BOOKデータベースより]
谷川雁の思想を媒介として「路地」という「幻想の村」=「原始共同体」から日本社会の重層性を浮かび上がらせた中上健次の作品を読み解く。オリュウノオバを西田哲学の体現者として論じた『千年の愉楽論』、昭和の右翼思想を読むことによって、戦後思想を右翼/左翼/新右翼の三代の系譜として論じた『異族論』など。
序章 方法としての村
第15章 『豊饒の海』論
第16章 『千年の愉楽』論
第17章 女たちの物語
第18章 路地を失った世界
第19章 『異族』論