[BOOKデータベースより]
外資メジャーは日本のレコード産業と音楽文化の発展に、どのような役割を演じてきたのか。世界の音楽市場の7割を占有してきたEMI、コロムビア、ビクター、ポリグラム、ワーナー、MCAという英米メジャーたち。音源の所有権・使用権の大半をメジャーが占有するこのような状況はどのように生まれ、日本に持ちこまれたのか。従来のポピュラー音楽研究に欠けていた産業構造からの分析視点を提供する資料的価値の高い一書。
はじめに
第1章 世界のメジャー企業による生成期の日本の市場への攻勢(欧米のレコード産業の創生(一九世紀末〜二〇世紀初頭);立ち上がりが遅れた日本のレコード産業―米英メジャーも躊躇した明治期の日本への進出 ほか)
第2章 発展期の日本のレコード産業への世界のメジャーの進攻(レーベル別ライセンス契約時代の進展(五〇〜六〇年代)―日米レコード会社の提携進行と洋楽市場の拡大;新興メジャー三社の誕生とその足取り―六大メジャー時代の到来によるレコード産業の活況 ほか)
第3章 米英メジャーの日本への進攻はなぜ進んだのか―歴史事実の検証から読み取れること(世界の市場を手中に収めた米英メジャー企業の産業的特質―想定した五つの特性の検証;欧米メジャーの進攻を促した日本のレコード産業の制度的変化 ほか)
第4章 サバイバルを模索する二一世紀のレコード産業―激変する事業環境のなかで生まれつつある新しいかたち(デジタル化時代の大波に飲み込まれたレコード産業;前進から混迷へ―変更せざるを得なくなったシナリオ ほか)
ポピュラー音楽文化の発展とレコード産業
EMI、コロムビア、ビクター、ポリグラム、ワーナー、MCA。世界の音楽市場の7割はこの英米メジャー6社が握る。利益はもとより音源の所有権・使用権の大半をメジャーが占有する状況はどのように生まれ、現在に引き継がれているのか。従来のポピュラー音楽研究に欠けていた産業構造からの分析視点を提供する資料的価値高い一書。
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