[BOOKデータベースより]
中世イタリア散文物語の嚆矢。原典より本邦初訳!
プレスター・ジョンがいと気高き皇帝フェデリコに送った高貴な使節について
王が投獄した賢いギリシア人がいかに駿馬を評価したかについて
ある吟遊詩人がアレクサンダー大王の御前である騎士について泣きついた話
ギリシアの使節への返書をある王様がその若い息子に託した次第
いかにしてダヴィデ王に部族の数を知りたいとの考えが起きたのか
天使がソロモンに話しかけ、主なる神が彼の息子からその罪のために王国を取り上げたと話した次第がここで語られる
どうしてある王の若殿が追放されたシリア王へ贈り物をしたか
ここでは領民と巡礼者の間でバーリの下僕が述べた素晴らしい裁定が話される
ジョルダーノ先生が邪な弟子に裏切られた話〔ほか〕
13世紀後半、逸名氏により著作・編纂され、イタリア文学史上で最古の独創性に富む短編物語集と言われる中世イタリア民間説話集を本邦初訳。単純素朴で簡明な口語体で書かれた長・短100篇の物語からなる。