[BOOKデータベースより]
「教育の脱政治化」から「教育の再政治化」へ。戦後史における大きな転換となる18歳選挙権が実現し、政治と教育の関係があらためて問い直されている。その状況を歴史的な文脈でとらえ、思想的意味を深く探究しつつ、新たな教育学の方向性を提示する。
1 歴史:教育の再政治化(戦後教育の脱政治化;教育実践史における再政治化の系譜;自由化のパラドクスと「政治」の復権)
2 理論:教育政治学の条件(シティズンシップのアポリアとしての包摂と排除;教育政治学の可能性;教育における遂行中断性)
3 実践:政治的シティズンシップの方へ(ボランティアから政治的シティズンシップへ;政治的シティズンシップの諸相―クリック・レポートの思想的背景;論争的問題と政治的リテラシー;一八歳選挙権の時代に教育の再政治化と向き合うために)
2015年6月に成立した改正公職選挙法により、2016年夏の選挙から18歳以上による投票が実現した。18歳選挙権の実現は戦後史において大きな転換であり、戦後教育においてタブー視されてきた政治と教育の関係を問い直す契機となる。この今日的局面を教育の再政治化という歴史的文脈のなかでとらえ、新たな「教育政治学」の方向性を提示する。
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18歳選挙権が実現し、政治と教育の関係が問い直される状況を、教育の再政治化という歴史的文脈で捉え、その思想的意味を探究する。