- 昭和二十年 第12巻
-
草思社文庫 と2ー16
木戸幸一の選択
- 価格
- 1,650円(本体1,500円+税)
- 発行年月
- 2016年08月
- 判型
- 文庫
- ISBN
- 9784794222213
[BOOKデータベースより]
六月初め、ようやく木戸は和平案を天皇へ上奏した。これまで幾たびも和平案を潰してきた木戸だが、なかでも開戦直前の高松宮と山本五十六の乾坤一擲の試みを潰したのも彼だった。この歴史に埋もれた昭和16年11月の秘話をこの巻では詳細に追求する。またグルー演説を待って近衛、吉田茂、鈴木貫太郎、皇太后がどのような動きをしたかを振り返る。沖縄戦は最後の局面を迎えていた。
第35章 この一年半を回顧して(六月十四日)(一昨年に戻って―グルーのシカゴ演説;ルーズベルトとグルー;昨年に戻って―近衛文麿と吉田茂 ほか)
第36章 さらに前に戻って昭和十六年十一月三十日(六月十四日)(「これが天なり命なりとはなさけなき次第」―山本五十六、ぎりぎり土壇場で;「最後の聖断のみ残され居るも」―高松宮、ついに使命を果たせず;木戸幸一、いったい、なにを望んだのか―「陸海軍の真の協調」)
第37章 大宮御所、そして日比谷公会堂(六月十四日)(天皇、皇太后を訪問;田中喜代子の誕生会;林基世と岩淵敬子の誕生会)
昭和二十年から七〇年。いまなお続く敗戦の傷跡とはどのようなものだったのか。
本シリーズは、公文書から私家版の記録、個人日記にいたる膨大な資料を縦横に駆使して、
昭和二十年の一年間の日本を、時間の推移に従って描いた壮大なノンフィクションである。
著者急逝により未完に終わった(第十四巻執筆の途中で急逝)が、すでに刊行時から、
丸谷才一、井上ひさし、立花隆氏をはじめ多くの識者から高く評価されてきた。
今回、待望の文庫化によってシリーズ全巻を刊行。
内大臣木戸がこれまで戦争回避をいかに妨害してきたか。
開戦直前の山本五十六による避戦工作秘話など含め、
和平政策への転換を迎えた国内事情を描く。
(6月14日)
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敗戦の年の全社会の動きを克明に描く大作シリーズ。開戦直前の山本五十六による避戦工作と内大臣木戸幸一の戦争回避妨害を読む。