- 織田作之助論
-
〈大阪〉表象という戦略
近代文学研究叢刊 59
- 価格
- 6,600円(本体6,000円+税)
- 発行年月
- 2016年06月
- 判型
- A5
- ISBN
- 9784757607996
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[BOOKデータベースより]
一九三八〜四六年(昭和一三〜二一年)までのおよそ九年間にわたる織田作之助の創作活動を、内務省検閲や総力戦体制下の同時代状況と文学状況との関わりの中で捉え直し、織田文学の再定位を試みる。大阪という土地がいかなる論理のもとに虚構化されたのか、また、方言としての大阪弁は作家にいかに認識されていたのか。そして、現実の大阪が戦禍に見舞われたのちに織田は何を描いたのか―。織田の“大阪”という地域表象の戦略的な意図を明らかにする。
序章 大阪表象を問う意味
[日販商品データベースより]第1章 昭和期の内務省検閲―織田作之助の出発期
第2章 『夫婦善哉』論―発見された“大阪”の内実
第3章 『夫婦善哉』の周辺
第4章 一九四〇年前後における“地方”・“方言”の概念編成
第5章 体制関与の真相―「鉱山の友」「文学報国」への寄稿を中心に
第6章 戦略としての“西鶴”
第7章 『わが町』『異郷』論―土地の概念化と“大坂”の虚構化
第8章 『世相』『郷愁』論―“大阪”という場の機能
第9章 “偶然小説”の可能性
1938年から1946年までのおよそ9年間にわたる織田作之助の創作活動を、内務省検閲や総力戦体制下の同時代状況と文学状況との関わりの中で捉え直し、織田文学の再定位を試みる。大阪という土地がいかなる論理のもとに虚構化されたのか、また、方言としての大阪弁は作家にいかに認識されていたのか。そして、現実の大阪が戦禍に見舞われたのちに作家は何を描けたのか――。織田の地域表象の戦略的な意図を明らかにする。