[BOOKデータベースより]
巨視的な視野で縦横に語る、比較文化史の大家の代表作。読み継がれる画期的名著。ナショナリズムの横行、西洋文明への憧れと反撥、人種差別主義の台頭、根なし草的な精神的状況…時代は東西両洋の文化を股にかけて「二本足」で立つ知恵者を要求する。
第1部 非西洋の近代化とその心理(和魂洋才の系譜;西洋文明との出会いの心理)
第2部 非西洋の近代化と人種間問題(森鴎外と黄禍論―軍人、科学者、外国研究者の知的責任;白人の重荷と黄人の荷重―キプリングと徳富蘇峰;黄禍と白禍―アナトール・フランスの見方をめぐって;日本海海戦―ファレールの比較文化論的考察;戦時下の日本―クーシューが見た明治三十七年の東京;平和を唱える人と平和を結ぶ人―トルストイ、晶子、蘇峰)
第3部 西欧化日本と和魂の行方(「普請中」の国日本―森鴎外の短篇とレンジェルの人種劇『颱風』をめぐって;森鴎外の『花子』―見返りの心理;「『生ひ立ちの記』序」について―大正期の鴎外における日本と西洋;尊皇攘夷と開国和親―鴎外作『津下四郎左衛門』をめぐって;ロシア革命と森鴎外―「『天の鍵』序」について;正宗白鳥の『迷妄』―『神曲』と『妄想』との関連で;地下の鴎外が心―遺言について)
日本人は西洋という異質の文明と対峙した時、その衝撃に対してどのように応答したか。明治という過渡期を縦横に考察し、「日本とは何か」を解き明かす。巨視的な視野で縦横に語る、比較文化史の大家の代表作。
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日本人は西洋という異質の文明と対峙したとき、その衝撃に対してどう応答したか。「日本とは何か」を解き明かしてゆく画期的名著。