[BOOKデータベースより]
食い扶持を稼ぐための仕事と、生きるための仕事。国家と個人、異なるアイデンティティへの対応。新しい時代への適応。現代の我々も抱える葛藤と対峙し続けてきた漱石。その講演録を漱石研究の第一人者が読み解く。漱石がぶつかった問題は、いまの私たちが抱えるものである!
序 時代と漱石は格闘する―夏目漱石の文明批評
第1章 道楽と職業
第2章 現代日本の開化
第3章 中味と形式
第4章 文芸と道徳
第5章 私の個人主義
あとがきにかえて―漱石の抵抗と私の運動
皮相的な社会に抗し権力に個人として対峙し、上からの道徳に抗い、イデオロギーを超える事を願った――。
“時代に抗え”“国家に振り回されるな”“私を生きろ”!時代と漱石は格闘した。
「自己本位」は帝国主義に抵抗しつづけ、人種差別主義も偏狭な自己中心主義も乗り越える。
百年前の漱石の認識は、21世紀のこの国において、改めて現実的な方向性を示している。「現代日本の開化」「私の個人主義」等は、現在の状況に符合しているのだ。
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漱石がぶつかった問題は、いまの私たちが抱える問題である!