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[BOOKデータベースより]
信濃の光前寺で生まれた、山犬の子はやたろうは、磐田の見付天神に巣くうおそろしいバケモノに勇敢に戦いを挑みます…。
[日販商品データベースより]「早太郎(はやたろう)」またの名を「悉平太郎(しっぺいたろう)」は、長野県と静岡県で長年親しまれ、語りつがれてきた物語。
信濃の光前寺で生まれた山犬の子はやたろう。僧弁存(べんぞん)に連れられ、磐田の見付(みつけ)天神に巣くう恐ろしいバケモノを退治するため、勇敢に闘いを挑みます……。
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神様にいけにえを差し出して、災厄を逃れる。
けれど”神”は実は化け物だった・・・ という昔話は時々あるので、昔から民話としてはよくある出だしなのだろうと思います。
大抵の場合は、訪れた僧や侍が化け物退治に挑むのですが、この作品の場合、弁存というお坊さんはその実態を物陰から見るだけで精一杯で、いけにえである娘は喰われてしまいます。
そこがとても残酷で辛い。
けれど化け物達が唄っていた中に出てきた「はやたろう」を一生懸命探し続けます。
その様子がやはり修行を続ける僧の姿らしくあり、安寧を願う気持ちを強く感じます。
光前寺の和尚さんは弁存から話を聞いた時、きっと「はやたろう」の運命を見極めていたことと思います。
けれども「はやたろう」を送り出し、「はやたろう」も自分のすべきことを成し遂げ、和尚さんの元へと帰っていきます。
その絆が、化け物退治との対比となり、この物語をより深いものとしているのではないかと感じました。(hime59153さん 40代・三重県 男の子7歳)
【情報提供・絵本ナビ】