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[BOOKデータベースより]
われわれの日常は白か黒かだけで営まれているわけではない。無数の選択肢や文脈がもつれあう(多配列的)世界を生きている。本書はそんな世界としてフィールドを凝視してきた吉岡政徳の退職記念として編まれた。14人の執筆者による論文とそれに対する吉岡のリプライが織り成す本書自体が、あたかも多配列世界を示すかのようである。
第1部 多配列思考(つながる思考としての多配列;類似性から知識の動態へ―サモア社会の病気概念からみた多配列分類にもとづく社会分析の再検討;ホワイト・オーストラリアンをめぐる議論と多配列分類―冗談が生み出す両義性と他者排除の言説;アボリジニコミュニティ出身者の集団意識―オーストラリア北部準州アリススプリングスにおけるイマンパの事例から)
第2部 差異と類似の捉え方(「カストム論再考」からの再始動―メラネシアにおけるバイカルチュラルな世界の背景;「多文化共生」社会の実現の可能性に関する一考察―カトリック教会に集まる信者を事例に;ホームステイのメカニズムからの観光再考―日常生活が観光の対象となるとき;朝鮮族の移動と混淆する文化;「正答」のない「正しさ」を生きる―韓国のけるがん患者の療法)
第3部 多声的リアリティへの接近(分析概念としての“難民”―ビルマ難民の生活世界と難民経験;放射能汚染問題にみる「マーシャルの文化」のふるまい―核実験被害コミュニティ再定住計画を中心として;フィールドワークを開く―ヴァヌアツからの展望)
附論 フィールドからの声と人類学的議論―各論を受けて
バニヤン・ツリーに擁されて