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[BOOKデータベースより]
民俗学者宮本常一の、土佐に生きた博労の男の生と性の遍歴を描いた名品『土佐源氏』(岩波文庫『忘れられた日本人』所収)には、隠された原作が存在していた。秘密の地下出版物として、著者不詳のまま世に出た『土佐乞食のいろざんげ』である。土俗の性文学の傑作ともいうべきこの原作と、学的な装いをととのえて我々の前にある民俗誌の名作『土佐源氏』の間には、宮本の“文学への夢”と民俗にかかわる、どのような心の真実と闇が秘められていたのであろうか。
第1章 『土佐源氏』の成立(『土佐源氏』の位置―従来の評価、疑問と私見;『土佐源氏』成立の経緯;『土佐源氏のいろざんげ』の出所と本文の比較;原作『土佐源氏』(『土佐源氏のいろざんげ』)の意味)
[日販商品データベースより]第2章 『土佐源氏』の欠落―強盗亀・池田亀五郎の語るもの(山人の血;野性と異常;「悪等(悪党)ノ道」―『鳥悲録』を読む)
第3章 『土佐源氏』の実像―学ぶべきは何か(再考『土佐源氏』は「文学」であること;『土佐源氏』における体験と研究の反映、重なり;「文学」(『土佐源氏』)へと向かう素地の形成;原作『土佐源氏』の執筆―『魔の宴』と『おあん物語』の意味)
資料編1 『土佐乞食のいろざんげ』
資料編2 下元サカエ媼 聞書
土俗の性文学の傑作ともいうべき「土佐乞食のいろざんげ」と、民俗誌の名作「土佐源氏」。その間には、民俗学者・宮本常一の“文学への夢”と民俗にかかわる、どのような心の真実と闇が秘められていたのかをさぐる。