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[BOOKデータベースより]
ライプニッツは、一片の物体から得た情報によって世界の歴史をすべて見通すことも可能だという。この「法外な」主張を読み解くカギは「形而上学」の衣をまとった情報理論である。彼の形而上学は、1695年の情報論的転回をへて、晩年の『モナドロジー』に至る。その過程でモナド界がどのようにして、空間、時間、およびその中での現象を生み出すのかというシナリオが形成される。その核となるのは、神によるモナドのプログラミング、およびモナドの状態遷移が神のコードにより現象へ変換されるという「情報理論」である。没後300年にふさわしい斬新な新解釈!
第1部 力学の基礎は情報の形而上学(ライプニッツの情報論的転回;ライプニッツはなぜ「力」を導入したか;ニュートンとライプニッツ、「力」の比較;慣性運動の扱い;活力と死力;衝突と運動の相対性;『モナドロジー』での能動と受動;チューリングマシンとプログラムの構造;『モナドロジー』とプログラムの多層構造;動力学における能動と受動)
第2部 空間と時間の起源(「状況分析」と空間;時間はどうなるか;ライプニッツ時間論を解読する;モナド界のモデル;現象の時間;運動の相対性と同時性;慣性の法則と相対性;モナドロジーと音楽)
第3部 慣性と重力、ライプニッツ的構想の一つの形(ニュートンのバケツと慣性の法則;ライプニッツ哲学の一元的解釈に向けて)
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ライプニッツの哲学を情報理論の観点から読み解くとどうなるか。モナドロジーが開示する宇宙の真理を哲学と科学の両面から明らかに。