- 昭和二十年 第9巻
-
草思社文庫 と2ー13
国力の現状と民心の動向
- 価格
- 1,650円(本体1,500円+税)
- 発行年月
- 2016年02月
- 判型
- 文庫
- ISBN
- 9784794221841
[BOOKデータベースより]
5月31日、美濃部、迫水、毛里らの経済官僚は御前会議のために「国力ノ現状」をまとめようとする。石炭、鉄鋼、航空機生産、塩や大豆など、資源の危機的状況が浮き彫りにされる。朝日新聞ベルリン特派員守山の敗戦ドイツのレポートを識者たちはどう読んだか。広田は箱根強羅でソ連大使マリクと何を話したのか。政府内では内大臣木戸を逐おうとする動きが潰され、木戸は初めて終戦への政局転換の必要性を認識するに至る
第26章 「国力ノ現状」アルミの生産は、航空機はどれだけ(五月三十一日〜六月四日)(「国力ノ現状」北海道の石炭はいつまで;米内光政と松平恒雄が木戸解任に動く;チャーチルが「十対一だぞ」と警告したのだが ほか)
第27章 「国力ノ現状」毎日なにを食べているのか。大豆が頼りなのだが(六月五日)(守山義雄の特電「ついに奇蹟は起こらなかった」;志賀直哉、南弘、守山の報告にそれぞれ思うこと;「国力ノ現状」日記に記すのは食糧のヤミ値、ごくたまのご馳走 ほか)
第28章 梅津、米内、鈴木、木戸はなにを考えるのか(六月六日〜八日)(「今後採ルベキ戦争指導ノ大綱」を決めねばならないのだが;いったい参謀総長はなにを考えているのか;梅津美治郎が考えていたこと ほか)
昭和二十年から七〇年。いまなお続く敗戦の傷跡とはどのようなものだったのか。
本シリーズは、公文書から私家版の記録、個人日記にいたる膨大な資料を縦横に駆使して、
昭和二十年の一年間の日本を、時間の推移に従って描いた壮大なノンフィクションである。
著者急逝により未完に終わった(第十四巻執筆の途中で急逝)が、すでに刊行時から、
丸谷才一、井上ひさし、立花隆氏をはじめ多くの識者から高く評価されてきた。
今回、待望の文庫化によってシリーズ全巻を刊行。
米も塩も石炭もない。
海上輸送は壊滅状態となり、航空機の生産は水増しして発表される。
新官僚たちが作った「国力ノ現状」の報告書を中心に六月初旬の日本を描く。
(5月31日〜6月8日)
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