- 「リベラル保守」宣言
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- 価格
- 539円(本体490円+税)
- 発行年月
- 2016年01月
- 判型
- 文庫
- ISBN
- 9784101365725
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qooma
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本来の保守とは
保守思想研究者の中島岳志は北海道大学に努めていて三角山放送局でFlydaySpeakersという番組をしていた時から知っていた。
保守主義者でありながら脱原発やら反橋本やら、私の知っている「保守」たちとは一線を画す主張に興味を持った。
私の持っていた保守のイメージは保守は右翼とあまり違いがなく、愛国的で伝統を固持し新自由主義的、というものだった。これは自民党の議員たちから帰納されたものだったということが今にしてみればわかる。普通保守と言えば今でもこのようなイメージなのではないか。
しかし、本源的な意味での保守とはそうではないと中島は言う。フランス革命を支えた啓蒙思想への反動として生まれた歴史を紹介しつつ、保守とは人間の合理性を懐疑し物事を漸進的に改善する姿勢、であるとする。
彼の視点からみるとリベラルと保守は必ずしも対立するものではなく、タイトルのリベラル保守という言葉もすんなりと理解できる。
丁寧に論を追ってほしい。必ず中島の言わんとすることが理解できる。
本文は平易かつ論理的で、高度なことを論じながらも非常に読みやすい。保守って何?リベラルって何?右翼って何?左翼って何?という疑問を持ったことのある人は多いだろうが、この本は確実な答えである。これらの言葉の誤用が―政治家のあいだでも―はなはだしいことに気づくことができるだろう。
[BOOKデータベースより]
リベラルと保守は対抗関係とみなされてきた。だが私は真の保守思想家こそ自由を擁護すべきだと考えている―。メディアでも積極的に発言してきた研究者が、自らの軸である保守思想をもとに、様々な社会問題に切り込んでゆく。脱原発主張の根源、政治家橋下徹氏への疑義、貧困問題への取り組み方、東日本大震災の教訓。わが国が選択すべき道とは何か。共生の新たな礎がここにある。
序章 「リベラル保守」宣言
[日販商品データベースより]第1章 保守のエッセンス
第2章 脱原発の理由
第3章 橋下政治への懐疑
第4章 貧困問題とコミュニティ
第5章 「大東亜戦争」への違和
第6章 東日本大震災の教訓―トポスを取り戻せ
第7章 徴兵制反対の理由
第8章 保守にとってナショナリズムとは何か
ナショナリズム、原発、貧困…。俗流保守にも教条的左翼にも馴染めないあなたへ。「リベラル保守」思想こそが共生の新たな鍵だ。