- 固体物理 2025年 12月号
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月刊 アグネ技術センター
- 価格
- 5,280円(本体4,800円+税)
- 発売日
- 2025年12月18日
- 判型
- B5
- JAN
- 4910039091251
- 雑誌コード
- 03909-12
内容説明
物理学と化学の学問的実験と理論を紹介
目次
はじめに………岡本 博・松永隆佑・井上伊知郎
1. 光パルスによる時間分解分光
テラヘルツポンプ−テラヘルツプローブ分光による量子物性研究………吉川尚孝・関口文哉・島野 亮
THz磁場駆動による非線形スピンダイナミクスと超高速スイッチング………Zhang Zhenya・廣理英基
反強磁性スピン系の相転移におけるサブTHz熱揺らぎダイナミクスの観測………栗原貴之
磁性体の異常Hall効果の超高速ダイナミクス計測………松田拓也・肥後友也・中辻 知・松永隆佑
中赤外ポンプ−サブサイクルプローブ分光系の開発と強相関系におけるフロッケ状態研究への適用………岡本 博・山川貴士・池田良平・宮本辰也
シングルショット時間分解分光法………片山郁文・武田 淳
THzエレクトロニクスによるグラフェン超高速輸送特性の計測………吉岡克将
2. 光電子分光,電子線回折,トンネル顕微鏡における時間分解計測
光誘起時間分解光電子分光法………鈴木 剛・岡ア浩三
光誘起時間分解電子回折―装置開発と材料計測―………羽田真毅
超高速時間分解電子顕微鏡による非平衡フォノン現象の探究………中村飛鳥・下志万貴博・石坂香子
光波駆動型走査トンネル顕微鏡法で拓く表面の超高速現象………嵐田雄介
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近年、光誘起相転移をはじめとして、光(電磁場)パルスの照射によって固体の電子状態の高速の変化を誘起しようという試み、さらに、そこでの電荷・スピン・格子のダイナミクスを検出し、電子状態変化の物理的機構を解明しようという研究が、非平衡量子物理学の中心課題として、また、光 機 能 ・ デバイス開発の観点から盛んに行われている。これらの研究の基盤となる時間分解計測手法は、高度に制御されたさまざまな光パルスを組み合わせたポンプ−プローブ分光、そして、光電子や電子線をプローブにする手法、トンネル顕微鏡やX線自由電子レーザーを活用した手法へと展開されている。
本特集号は、そのような新しい時間分解分光手法の詳細とそれらを用いて明らかとなった新規現象や新奇物性の解説を通して、各手法の有効性を紹介し、固体物性研究への適用を広げることを意図したものである。