- 在庫状況:出版社よりお取り寄せ(1週間程度で出荷)
[BOOKデータベースより]
「普通の人々」の「普段の生活」を変質させる“準戦時体制”が近づいている。刑法学者が治安法の歴史と方法を解読。「人権の保障された社会が戦争を防ぐ」法理論を求めて。
第1部 戦時体制下の国民と法―過去と未来(違憲立法審査権の重要性―「悪法」の制定と法の改悪を阻むために;個人から国家へ―法益侵害の変質;新しい「市民」概念の創出―市民と二級市民;「非国民」とは誰か―ハンセン病隔離政策の教訓;平成時代の「転向」政策;準戦時下の家族)
第2部 治安法制の論理(裁判所の役割―拡大解釈、限定解釈論;重罰化―死刑大国・ジャパン;思想犯の厳罰化―治安維持法と民主主義・自由主義・反戦主義;「秘密」をめぐる罪―特定秘密保護法の未来;儀式化する刑事裁判;裁判(官)統制―上訴の制限と三審制の解体;司法改革という名の換骨奪胎)
満州事変の3年前、治安維持法が改正された昭和3年と現在が似ている。「普通の人々」の「普段の生活」を変質させる「準戦時体制」が近づいている。刑法学者が法と歴史から平成版戦時体制の論理と仕組みをとく。
この商品をご覧のお客様は、こんな商品もチェックしています。
- 治安維持法の教訓
-
価格:9,900円(本体9,000円+税)
【2016年09月発売】
- 治安維持法と共謀罪
-
価格:924円(本体840円+税)
【2017年12月発売】
- 契約の再生
-
価格:2,200円(本体2,000円+税)
【1990年10月発売】
- 法学の誕生
-
価格:3,190円(本体2,900円+税)
【2018年03月発売】
- 土地住宅の法理論と展開
-
価格:22,000円(本体20,000円+税)
【2019年12月発売】
今は昭和3年に似ている。満州事変の3年前、議会制の下で治安維持法が改正され、以後、普通の人々にも猛威をふるった。日本は戦争へと突き進んだが、この時点では引き返す選択もあった。本書は、刑法学者が歴史を分析し、法の概念を解説し、平成版・戦時体制を読み解く。戦時体制をつくるためには戦時治安法・秘密保護法・国家総動員法・軍機法制等が必要であり、第二次世界大戦での非人間的な行為の多くも、法令の下で行われていた。「量の民主主義」(多数決)のもたらす「悪法」といかに闘うか。「質の民主主義」をどう立ち上げるのか。今なら引き返せる希望と共に。