- 10代の脳
-
反抗期と思春期の子どもにどう対処するか
The teenage brain.文藝春秋
フランシス・E.ジェンセン エイミー・エリス・ナット 野中香方子- 価格
- 1,870円(本体1,700円+税)
- 発行年月
- 2015年12月
- 判型
- B6
- ISBN
- 9784163903828
[BOOKデータベースより]
この10年で飛躍的に進んだ10代の脳の研究。脳が完全に成長するには30歳までかかる。成長過程ゆえに様々な問題と利点がある。そのことを上手に知って子どもと接しよう。脳科学の最先端から、女医がアドバイス。
序章 悪いのは親でも子どもでもない
ホルモンのせいなのか?
10代の脳は未完成
若い脳細胞は連絡不足
IQも変化させる脳の黄金期
寝る脳は育つ
反抗期の脳はそれを我慢できない
タバコ1本、中毒のもと
10代の酒は百害の長
大麻「ダメ、ゼッタイ」の科学的理由
危険ドラッグが危険なゆえん
脳をかき乱すストレスに要注意
精神疾患の危険信号
デジタル中毒の脳内汚染
「女子脳」「男子脳」の神話と事実
スポーツでの脳震盪は侮れない
未成年の罪と罰
青年期を越えても、成長は終わらない
これまでは甘えてきて天使のようだった子どもが、豹変する思春期。
暴言を吐き、タバコや酒に手を出し、信じられないような衝動的なことをしてケガをしたりする。
子どもに「ウザい」「死ね」と言われて、自分の子育てや人生は何だったのかと途方にくれ、何が間違っていたのか、と自分を責める。そんな苦しい思いをしている方も多いだろう。
それは育児が間違っていたからではなく、子どもの脳が成長するなかでの必然だとしたら?
実は、脳研究では乳幼児と高齢者ばかりが取り上げられ、10代はあまり研究されてこなかった。小学校に入るころには脳は完成する、と科学者も思いこんでいた。
しかしこの10年、10代の脳の研究が大きく進み、その時期にはまだ脳はまったくできあがっていないとわかってきた。それが、思春期特有の数々の問題の大きな原因だったのだ。
だが、このことは一般にはまだほとんど知られていない。
著者ジェンセン博士は、小児科医・脳科学者であり、自身もシングルマザーとしてふたりの男児を育て、思春期を乗り越えてきた。
科学者と親の両方の立場から、10代の脳の新たな知識を伝え、それに基づいて思春期の育児に悩む親にアドバイスするために書かれたのが、本書だ。
・脳は30歳ころまで完成しない
・10代は脳が新しいことを覚える学習能力の黄金期
・しかし感情を司る部分や、リスクを推し量り行動をコントロールする部分は未成熟
・フル回転する脳を制御しきれないために、キレやすい、中毒になりやすい、がまんがきかない、といった特有の問題が起きる
こうしたことを知った上で、具体的にどう子どもに接したらいいのかを、ジェンセン博士が真摯にアドバイスする。ひとりでも多くの悩める親に、ぜひ手に取ってほしい。
日本版では、専門機関へ行くべき問題行動と、親が対処できる行動について、40年以上にわたり、毎年数千人の子どもを診てきた元慶應大学病院小児科の児童精神科医、渡辺久子先生が解説を特別寄稿する。
[目次]
序 文 悪いのは親でも子どもでもない
可愛かった我が子が突如別人のようになる反抗期。脳科学を学び、
小児病院とハーバードで医師として働いていたわたしの息子たちも
同じだった。それは子育ての問題? いいえ、原因は「脳」にある
第1章 ホルモンのせいなのか?
子どもでもおとなでもない10代の激しい変化の原因によく挙げられ
るホルモン。けれどこれから紹介するようにこの10年で思春期の脳
の研究は飛躍的に進み、それは脳の変革のごく一部とわかってきた
第2章 10代の脳は未完成
昔は10代で脳は完成すると思われていた。だが実は、10代の脳は判
断・知性を担う「前頭葉」や感情を担う「扁桃体」がまだ未熟。こ
うした近年の知識をもとに、思春期にどう向き合うか考えていこう
第3
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それは親のせいでも子どものせいでもない
可愛かったあの子が、「死ね」と豹変する反抗期。この10年で進んだ10代の脳の最新研究が、思春期への接し方を変える。