[BOOKデータベースより]
生き物にとって、ときに命をはぐくむ助けとなり、ときに命をうばう雪。繊細にして力強く、軽やかで叙情ゆたかな筆致で描かれた絵は、心の奥のやわらかい部分にすっと入りこみ、見ていると魂をゆさぶられるようです。北海道出身の気鋭の絵本作家が描く、かつてない雪の絵本。
[日販商品データベースより]生き物にとって、ときに命をはぐくむ助けとなり、ときに命をうばう雪。
繊細にして力強く、軽やかで叙情ゆたかな筆致で描かれた絵は、
心の奥のやわらかい部分にすっと入りこみ、見ていると魂をゆさぶられるようです。
北海道出身の気鋭の絵本作家が描く、かつてない雪の絵本。
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雪は白くて、軽くて、静かに降り積もるもの。多くの人がそんな認識を持っている様に思います。でも、きくちちきさんの描く雪は、とってもフシギ。明るい黄色をしていたり、薄いピンク色だったり、モスグリーンに覆われていたり。……もしかしたらこれは、動物たちの目から見た雪の様子なのかもしれません。ある森に今年はじめてとなる雪の訪れ。リスたちは「わたがしみたい」と無邪気に言い、うさぎは「たべものを かくさないで」とお願いし、くまの親子は穴の中で、「じっと よりそう」。雪を目にしたときの動物たちの感想が、1ページ1ページ、丁寧に描かれています。雪はどんどん激しくなり、さえぎられる視界と聞こえてくる白い音に不安を感じそうになるころ、「ふれふれ いっぱい ふれふれ」と明るい声が届きます。雪を喜ぶその動物とは……。『しろねこくろねこ』(学研)で、ブラティスラヴァ絵本原画展「金のりんご賞」を受賞した、きくちちきさんが自身が生まれ育った北海道の原野に降る雪をイメージして描いた作品です。
(絵本ナビライター 木村春子)
2013年に『しろねこくろねこ』(学研)という絵本で、見事ブラティスラヴァ世界絵本原画展「金のりんご」賞を受賞されたきくちちきさんの最新作が出版されました。
まだデビューされたばかりの頃、きくちちきさんのライブペインティングに参加したことがありました。絵本を描くようになったのは、パリの古本屋さんでブーテ・ド・モンヴェルの絵本に出会い、衝撃を受けて100年以上読み継がれる絵本を作りたいと強く思ったから!とおっしゃっていたちきさん。一作ごとに絵本の表現も磨かれていっています。
ちきさんが生まれ育った北海道の大地を舞台に晩秋の森に雪が降り始め、やがて一面の雪に閉ざされるまでをダイナミックな筆使いで描いたこの絵本は、雪を描いているのに、柔らかく暖かな色が使われていて、寒さよりも温かさを感じます。ページをめくるごとに動物や子どもたちの息遣いも聞こえてきそうです。
それは、いずれ雪に閉ざされていく雪国の、身を寄せ合って過ごす家族の温かさと、家の中の暖かさに繋がっているからなのでしょう。
言葉は詩のようで・・・絵は躍動的。小さな子から大人まで楽しめる絵本だと思います。(若葉みどりさん 50代・東京都 男の子18歳)
【情報提供・絵本ナビ】