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北区の太
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あてが外れた
自分はどちらかというと柔道家の木村寄りで、実力的には力道山を凌駕していたと思っており、その木村が何故力道山に負けたのか、ふいをつかれたというのであれば何故、リベンジマッチをしなかったのかということが気になっていた。これについては、「なぜ木村政彦は力道山を殺さなかったのか」という増田氏の名著があるのだが、その中でも（自身柔道家であり、木村寄りのスタンスである増田氏の評価でも）木村の評価はあまり芳しくない。そこで、この本の中にはそれを覆すような何かがあるかと思って手にとったのだが、あてが外れた。この著者は、力道山の信奉者。それを悪いことだとは言わないが、どうしても記述が力道山寄りになるのは否めない。木村寄りの人間が書いても分の悪い木村が、ここで逆転できるはずもない。また、木村との対戦に割かれている頁は僅かであり、それ以外は力道山の追悼・礼賛。あてが外れてしまった。しかし、プロレスの礎を築いたのは力道山であり、木村との対比においてもその差は彼我の戦闘力ではなく、ビジネスマン・ショーマンとしての資質であったということなのだろう。この本を読んでその意をより一層強くした。
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[BOOKデータベースより]
力道山全史（伝説のセメントマッチ力道山対木村戦★プロレスの運命を決めた謎の一戦；「日本選手権大試合」のチャンピオンベルト★“鑑定団”に本物出現、その真相は？；ハワイ、サンフランシスコ海外修行★早くも２つのタッグタイトルを獲得；プロレスブームと力道山景気論★驚異的な観客動員数と視聴率；海外版実況映画「力道山鉄腕の勝利」★アメリカや東南アジアでの貴重な映像 ほか）
[日販商品データベースより]力道山国内試合記録
プロレスファンの側に立って、日本のプロレスの運命を決めた一戦「力道山対木村政彦戦」を振り返ることから始め、力道山が日本プロレスをどのように創り上げてきたかをみていく。「力道山国内試合記録」を収録。