- 在庫状況:在庫あり(1〜2日で出荷)
[BOOKデータベースより]
小川洋子初の絵本。子どものころ、はじめて考えた物語。ボタンちゃんとボタンホールちゃんはふたりでひとつ。いつもなかよしです。ところがある日、ボタンちゃんをとめていた糸が切れてしまって…。4〜5歳から。
[日販商品データベースより]ボタンちゃんは丸い顔の女の子。アンナちゃんのブラウスの一番上にとまっている。仲良しはボタンホールちゃん。ところがある日、ボタンちゃんをとめていた糸が切れてしまって…。小川洋子初の絵本。
この商品をご覧のお客様は、こんな商品もチェックしています。
- ひだまり
-
価格:1,430円(本体1,300円+税)
【2018年11月発売】
- あかいてぶくろ
-
価格:1,760円(本体1,600円+税)
【2021年10月発売】
- こもれび
-
価格:1,430円(本体1,300円+税)
【2020年02月発売】
- ハンカチさがし
-
価格:1,650円(本体1,500円+税)
【2018年08月発売】
- ぽっつんとととはあめのおと
-
価格:1,320円(本体1,200円+税)
【2012年07月発売】
ボタンちゃんは、まるいお顔の女の子。アンナちゃんのブラウスの、いちばん上にとまっています。ある日、ボタンちゃんをブラウスにとめていた糸が、切れてしまいました!ころころと部屋の中を転がっていくボタンちゃん。おもちゃ箱の後ろ、洋服ダンスの裏、ベッドの下。ボタンちゃんが転がった先で待っていた出会い。それは、かつてアンナちゃんと仲良しだったけれど、今では忘れられたものたちとの出会いでした。うすぐらい場所でそれぞれにひとりきり、さみしくて泣いている彼らに、そっと寄り添うボタンちゃん。みんな、アンナちゃんと過ごした日々を、なつかしんでいるのです。でも、成長した今のアンナちゃんを知っているボタンちゃんは、彼らにやさしく語りかけます。「今のアンナちゃんがあるのは、あなたのおかげなのね」『博士の愛した数式』の作者、小川洋子さんが描く、思い出の中で生きるものたちの物語。その多くは忘れられていくけれど、いろいろなものに育まれながら、子どもは大きくなっていく。やっぱりさみしいけれど、それはすごく前向きで、あたたかなこと。「あなたのおかげ」と語るボタンちゃんの言葉が、やさしく、切なく、心にしみてきます。全体的に色合いが淡く、光とそれの落とす影が特徴的に描かれているので、一見するとさみしげな印象の作品ですが――。アンナちゃんが飲むメロンソーダのグリーン。アンナちゃんの夢に出てくる遊園地の明かり。ボタンちゃんのほっぺたのピンク。全体の色調が穏やかだからこそ、ときおりふっと現れるあざやかな色が、ことさらに美しく映えて目を引きます。やがてボタンちゃんのとまっているブラウスも、アンナちゃんには小さくなってしまいました。でも、ボタンちゃんも、思い出の中のみんなも、さみしくはないのでした。もう彼らには、にぎやかな居場所ができたからです――。
(小説家 堀井拓馬)
柔らかなタッチで描かれている作品です。まるで思い出をイメージしたかのように感じられました。ボタンちゃんが出会う仲間たちは役目を終えた子たちばかりで悲しげですが、それをボタンちゃんが素敵な言葉で元気づけてくれるところがよかったです。みんなアンナちゃんに大事にされてきたのが伝わってきました。子どもの成長とは、色々なことができてきての積み重ねだなとこの作品を通して感じました。
途中でシロクマとアンナちゃんが遊園地で遊んでいるシーンはとてもとても素敵でした。
子どもも似たようなくまのぬいぐるみを持っていますが、これを読んで「わたしのくまちゃん・・・」と言ってぬいぐるみをぎゅっと抱っこしていました。
人は成長と共に様々なモノたちと出会い、別れ、また出会う・・・を繰り返していきます。その時に大切にしていたモノたちに感謝して次へ進んでいきたいものです。(えなびぃさん 40代・東京都 女の子3歳)
【情報提供・絵本ナビ】