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社会関係資本(ソーシャル・キャピタル)は、社会的ネットワークとそこから生じる互酬性・信頼性の規範であり、協調行動を促し、社会全体の効率性を改善する。本書は、どのような制度や組織(特に、企業)が社会関係資本として機能しうるのか、どのように社会的ジレンマや諸問題を解決し、全体の効率性を高めるのか、そしてその効率性をどのように測定するのか、などの経済学と経営学の学際領域に位置づけられる問いを分析する。
第1章 行動契約理論―「エキゾチックな選好」を持つエージェントとプリンシパルの理論
第2章 企業の分配問題に最後通牒ゲームを用いた分析
第3章 企業のリスク行動と予測能力による財務成果への影響
第4章 インターネット上での共創効果の計測とモデル化
第5章 社会関係資本としての分業―現実の労力を投入する公共財供給と囚人のジレンマ実験による検討
第6章 出身地の違いが市場取引に与える影響―中国における相対交渉実験による検証
第7章 信頼生成の社会的基盤と生理的基盤
第8章 好意には好意で、悪意には悪意で―応報的行動の研究
どのような制度や組織が社会関係資本として機能しうるのか、どのように社会的ジレンマや諸問題を解決し、全体の効率性を高めるのか、そしてその効率性をどのように測定するのか。理論、計量、実験的手法により検証。
社会関係資本(ソーシャル・キャピタル)は、社会的ネットワークとそこから生じる互酬性・信頼性の規範であり、協調行動を促し社会全体の効率性を改善する。本書は、特に企業という組織の行動に着目し、社会関係資本としてどのように社会的ジレンマを解決するのかといった、経済学と経営学の学際領域に位置づけられる問いを分析する。