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バラバラ死体の「虫の知らせ」がおかしい!東京都西多摩で、男性のバラバラ死体が発見される。岩楯警部補は、山岳救助隊員の牛久とペアを組み捜査に加わった。捜査会議で、司法解剖医が出した死亡推定月日に、法医昆虫学者の赤堀が異を唱えるが否定される。なぜ遺体の死後経過と「虫の知らせ」が一致しないのか!
[日販商品データベースより]東京都西多摩で、男性のバラバラ死体が発見される。岩楯警部補は、山岳救助隊員の牛久とペアを組み捜査に加わった。捜査会議で、司法解剖医が出した死亡推定月日に、法医昆虫学者の赤堀が異を唱えるが否定される。他方、岩楯と牛久は仙谷村での聞き込みを始め、村で孤立する二つの世帯があることがわかる。息子に犯罪歴があるという中丸家と、父子家庭の一之瀬家だ。──死後経過の謎と、村の怪しい住人たち。残りの遺体はどこに!
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7月初旬、東京都西多摩の仙石村にある登山口付近で、男性のものと思われるバラバラ死体が発見される。遺体は両腕だけで、それぞれ三ヵ所で切断され、指はすべて欠損。掌紋も剥ぎ取られて、身元の特定を阻む損壊がなされていた。岩楯は、第一発見者で仙石村出身の山岳警備員・牛久巡査長とペアを組み、捜査に加わった。最寄りの四日市署の捜査員たちが集められ、赤堀も参加する。司法解剖医は、腐敗状況から死亡推定月日を、遺体遺棄から十日前後と推定する。そこで赤堀がすぐに異を唱える。現場から採取されたウジの発育期間などから、二十日以上経っていると主張するが、虫よりも遺体のほうが当然重視され、解剖医に真っ向から否定される。なぜ二種類のちがった死後経過がひとつの遺体で起こっているのだろうか。赤堀は昆虫相にも違和感を覚えていた。他方、岩楯と牛久は仙石村での聞き込みをはじめる。6月下旬に、村はずれに品川ナンバーのタクシーが長時間停まっていたという目撃情報を得る。また、村人が不安視する、孤立した二つの世帯があることもわかる。一つは中丸家。老夫婦と44歳の息子の三人家族で、息子には犯罪歴があるという。もう一世帯は、自給自足のような生活を送る一之瀬家。父子家庭で、息子の俊太郎はわざわざ都内の遠くの高校に通っているらしい。さらに岩楯は牛久から、村で「巫女」と呼ばれる女性・綿貫ちづるを紹介される。植物などから精油を抽出し、研究と村人への施術を行っているそうだ。──死後経過の謎と、村の怪しい住人たち。残りの遺体はいったいどこに!