徴兵体験百人百話

１７出版 地方・小出版流通センター
阪野吉平　

• 価格: 1,650円（本体1,500円＋税）
• 発行年月: 2015年08月
• 判型: Ｂ６
• ISBN: 9784990064563

内容情報

[BOOKデータベースより]

山形県置賜地区から戦争に行った百十人、戦場の最前線を経験した証言。教科書だけではわからない、戦争の一断面。

山口富一郎―練習と同じように、早く敵に野砲ぶってみたいと思っていた。
古畑定雄―命令一本で生きるか死ぬかの毎日。それが紙一枚と銀杯と時計をもらっただけよ。
上原武雄―軍刀を持っていると迷惑がかかると言われて交番へ持って行った。
高山丹寿―石鹸とタバコをお湯に溶かして飲んで、わざと下痢して、入院する人もいた。
佐野和多留―食えそうな物は何でも口に入れた。火を使うと知られるから、全部生で食った。
小林幸二郎―これはもう死ぬなと思った時は、必ず母親の顔が目に浮かんだ。
塚田米蔵―ソ連兵と組んでトラックで野菜かっぱらってきて料理した。
黒沢洋助―先の見えない毎日だった。食うことで精一杯だった。
鈴木豊次―目覚めたら隣の兵隊、豚小屋の材木が首に当たって死んでいた。
小貫幸太郎―赤紙来た時、丈夫な体だったら海の中で魚のエサになっていた。〔ほか〕

[日販商品データベースより]

１１０人の徴兵体験談集。著者の積極的な聞き取りがなければ文章として残らなかった体験談、戦争記録として貴重な証言も。