[日販商品データベースより]
青春=戦時下だった吉行の半自伝的小説
昭和19年8月――、僕に召集令状が届いた。その後の入営は意外な顛末を迎えるが、戦時下という抑圧された時代、生と死が表裏一体となった不安を内包し、鬱屈した日々を重ねていく。まさしく「焔の中」の青春であった。
狂おしいほどの閉塞感の中にあっても、10代から20代の青年らしい友人との、他愛のない会話、性への欲望、反面、母への慕情など巧緻な筆致で描かれる。また、戦争とは一線を引いたかのような、主人公の透徹した眼差しと、確固たる自尊心は一貫しており、吉行自身のメンタリティが垣間見える、意欲作である。
この商品をご覧のお客様は、こんな商品もチェックしています。
- 原色の街/驟雨 改版
-
価格:737円(本体670円+税)
【2012年10月発売】
- 暗室
-
価格:1,540円(本体1,400円+税)
【1988年05月発売】
- 子供の領分
-
価格:946円(本体860円+税)
【2021年10月発売】
- 男と女の子
-
価格:550円(本体500円+税)
【2016年10月発売】
- 吉行淳之介娼婦小説集成
-
価格:990円(本体900円+税)
【2014年06月発売】