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- 国体論はなぜ生まれたか
-
明治国家の知の地形図
Minerva歴史・文化ライブラリー 26
- 価格
- 3,520円(本体3,200円+税)
- 発行年月
- 2015年04月
- 判型
- B6
- ISBN
- 9784623073443
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[BOOKデータベースより]
「国体」に反するすべての思想は「絞殺」されると、北一輝は書いた。実際、「国体」は近代日本社会を金縛りにした言葉だった。治安維持法や天皇機関説事件も、国体論というタブーに触れることを禁じた。終戦時に昭和天皇と統治エリートが最後まで執着したのは「国体護持」であり、無条件降伏だったのに「国体は護持できた」と言い張った。一体、国体論とは何だったのか。思想としての国体論が誕生する現場に立って考察する。
序章 国体論という磁場(国体論とは何だったのか;本書の課題)
[日販商品データベースより]第1章 「国体」の発見(「国体」とは何か;「国体」の発見;ペリー来航と構造的磁場の形成 ほか)
第2章 神々の欲望と秩序―幕末国学の国体論(本居宣長が残したもの;秩序への模索―冨士谷御杖と平田篤胤;幕末期の国学 ほか)
第3章 「地球上絶無稀有ノ国体」を護持するために―岩倉具視の構想(なぜ岩倉具視なのか;王政復古への道;立憲制にむかって ほか)
第4章 自由民権運動と明治初期の言論空間(自由民権運動と国体論;新しい政治意識―「安民」から「幸福」へ;“読む”人々と“演説”する人々 ほか)
第5章 歴史認識をめぐる抗争―明治二〇年代の国体論(国民的記憶と国体論;久米邦武「神道祭天古俗」事件;開国をめぐる論戦―『開国始末』とその批判 ほか)
第6章 裕仁皇太子の台湾行啓―「一視同仁」の演出(行啓をどのように読み解くか;台湾統治の構造と田健治郎;摂政・皇太子裕仁の台湾行啓 ほか)
平田派国学、岩倉具視、福地櫻痴、裕仁皇太子…。「国体」は近代日本社会を金縛りにした言葉だった。一体、国体論とは何だったのか。幕末以降の思想形成とその変容の跡をたどり、国体論が誕生する現場に立って考察。