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[BOOKデータベースより]
未知の巨大ウイルス、記憶に作用するホルモン、NYの片隅のフェルメール。かつてこの街で科学を学んだ、今、この街で芸術にふるえる。
第1章 修業時代の母校ふたたび
第2章 世界の生命科学最前線
第3章 異国で文学を思う
第4章 食文化差の理科的考察
第5章 ニューヨークの自然観察
第6章 自由と違和感のアメリカ文化
第7章 滞在二年目だからわかること
第8章 世界を股にかけたフェルメール巡礼
かつてこの街で科学を学んだ
今、この街で芸術にふるえる
●かつて研究修業時代に勤務したニューヨーク・ロックフェラー大学。
ひたすら研究に打ち込んだ日々は、私にとっての決定的な出発点(エートス)となった。
そのロックフェラー大学に、私は25年ぶりに客員教授として滞在することになる。
母校のキャンパスは、一見何も変わっていなかった。
一方、その研究は最先端のバイオテクノロジーに様変わりしていた。
記憶に作用するホルモン、未知の巨大ウイルスの発見、動物行動を制御する驚異的な脳科学のテクニック、腸内細菌の役割の再発見……。
アメリカの科学はそのエネルギーを保ち、変わらないために、変わり続けていたのだ。
そして日々の生活に目を転じると、ニューヨークの文化、生活、芸術にもまた、一切の滞留、不変を許さないダイナミズムが満ち溢れていた――アメリカそのものも、変わらないために変わり続けている。
●福岡ハカセが2013年からのアメリカで過ごした2年間の思索と冒険をノスタルジックにつづるエッセイ集。科学という営み、NYの片隅で見たフェルメールの清明さ。
発見と叙情に満ちた筆致に、あなたの心もふるえるはず。
【目次】
第一章 修業時代の母校ふたたび
第二章 世界の生命科学最前線
第三章 異国で文学を思う
第四章 食文化差の理科的考察
第五章 ニューヨークの自然観察
第六章 自由と違和感のアメリカ文化
第七章 滞在二年目だからわかること
第八章 世界を股にかけフェルメール巡礼
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