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魂からしみ出る涙
書肆侃侃房 地方・小出版流通センター 松尾あつゆき 平田周
点
すべてを奪われた悲しみと、怒りと、鎮魂と。原爆で奪われた家族の幸せな日々の記憶が、静かに息づいている。
原爆句抄(花びらのような骨―昭和20年〜22年;信州で新たな暮らし―昭和23年〜;長崎帰郷―昭和40年〜46年;病む日々―昭和47年〜)爆死証明書―日記より
手記と俳句から伝わる原爆の生々しい記録……1945年8月9日、長崎で被爆した松尾あつゆきは、最愛の妻と3人の子どもを手の中で次々に失っていった。炎天下で荼毘に付し、たったひとり残された長女みち子の看病をしながら、その日から出来る限り正確に起こった出来事を日記に書き留め、それをもとに200句もの原爆句を書いた。自由律俳句は今読んでも、たった今起こったかのように生々しく、痛々しく、激しい言葉がつぶてのように読む人の心を打つ。NHK BSプレミアムドラマ「だから荒野」で松尾あつゆきの俳句が取り上げられ、人々の共感を呼んでいる。[帯文]すべてを奪われた悲しみと、怒りと、鎮魂と。松尾あつゆきは、きっと優しい父、温かい夫だったのだろう。『原爆句抄』には、原爆で奪われた家族の幸せな日々の記憶が、静かに息づいている。だからこそ――あつゆきの、そして、あの日うしなわれたすべての命の無念が、胸の奥深くに染みるのだ。――重松 清
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1位
又吉直樹
価格:1,320円(本体1,200円+税)
【2015年03月発売】
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[BOOKデータベースより]
すべてを奪われた悲しみと、怒りと、鎮魂と。原爆で奪われた家族の幸せな日々の記憶が、静かに息づいている。
原爆句抄(花びらのような骨―昭和20年〜22年;信州で新たな暮らし―昭和23年〜;長崎帰郷―昭和40年〜46年;病む日々―昭和47年〜)
[日販商品データベースより]爆死証明書―日記より
手記と俳句から伝わる原爆の生々しい記録……
1945年8月9日、長崎で被爆した松尾あつゆきは、最愛の妻と3人の子どもを手の中で次々に失っていった。炎天下で荼毘に付し、たったひとり残された長女みち子の看病をしながら、その日から出来る限り正確に起こった出来事を日記に書き留め、それをもとに200句もの原爆句を書いた。自由律俳句は今読んでも、たった今起こったかのように生々しく、痛々しく、激しい言葉がつぶてのように読む人の心を打つ。NHK BSプレミアムドラマ「だから荒野」で松尾あつゆきの俳句が取り上げられ、人々の共感を呼んでいる。
[帯文]
すべてを奪われた悲しみと、怒りと、鎮魂と。
松尾あつゆきは、きっと優しい父、温かい夫だったのだろう。『原爆句抄』には、原爆で奪われた家族の幸せな日々の記憶が、静かに息づいている。だからこそ――あつゆきの、そして、あの日うしなわれたすべての命の無念が、胸の奥深くに染みるのだ。
――重松 清