『源氏物語』アイロニー詩学

玉鬘十帖の語り
立正大学大学院文学研究科研究叢書　

笠間書院
松山典正　

• 価格: 6,050円（本体5,500円＋税）
• 発行年月: 2015年02月
• 判型: Ａ５
• ISBN: 9784305707604

内容情報

[BOOKデータベースより]

玉鬘と源氏、二人の関係を「アイロニー」という概念をふまえて先行研究を読みかえる。

第１章　玉鬘十帖の「筋」（「帚木」三帖から「玉鬘」十帖へ―成立論について；三稜の筋；玉鬘とヒルコ伝承）
第２章　端役たちの活躍（玉鬘をめぐる夢の役割；夕顔の右近の考察；花散里の後見としての役割；六条院入りにおける市女の活躍）
第３章　玉鬘十帖における語りと叙述の方法（「初音」巻の考察；語り手のアイロニー；玉鬘十帖における語り手の評言；「篝火」巻論―「恋のけぶり」をめぐって）

[日販商品データベースより]

玉鬘と源氏の関係を、「アイロニー」という概念をふまえて先行研究を読みかえる。『源氏物語』へ理論を当てはめるのではなく、更新の手段として物語と理論とを往還。「源氏物語から」理論そのものをとらえ直す試み。