[BOOKデータベースより]
人口、農林水産業、観光業、復興政策、雇用、家族、避難指示区域…福島の問題は放射線ではなく、「地方」の問題である。福島から日本の「地方」がみえる。
01 復興(復興が「早すぎた」弊害も大きい;復興予算の問題とは何か;予算分配は「白」か「黒」かだけではない ほか)
02 人口(福島の人口流出は10倍誤解されている;避難者は県内に戻りつつある;制度から漏れ落ちる「マイノリティ」の県外避難者 ほか)
03 農業(「定番ネタ」が人の目を引かなくなった時に;センセーショナリズムが煽るのは、恐怖と憤怒;吉田調書問題に象徴されるセンセーショナリズム ほか)
04 漁業・林業(漁業は震災前と比べてどれだけ回復しているか;回復は「57%」「9%」―なぜ答えが二つあるのか;色々な漁港に水揚げする故、数字の違いが出てくる ほか)
05 二次・三次産業(福島に一次産業従事者は多いか?;「福島=電気で成り立ってきた」も間違い;それでも一次産業に注目すべき理由 ほか)
06 雇用・労働(復興需要で雇用は活性化;人材不足は「工事関係」と「医療・福祉」;「宿泊旅行者」は3.11後に2〜3割増)
07 家族・子ども(流産や先天奇形の割合は震災前後で変化なし;離婚率は下がり、婚姻率は上がる気配も…;出生率は全国最大幅のV字回復 ほか)
08 これからの福島(「ビッグワード」に頼らずに福島を語る;機関困難地域、避難指示区域、避難指示解除準備区域とは何か;「今は決められない」という立場も尊重を ほか)
「福島難しい・面倒くさい」になってしまったあなたへ
福島第一原発事故から4年経つ今も、メディアでは放射線の問題ばかりがクローズアップされている。しかし、福島の現実は今どうなっているのか、そして、福島の何を今語るべきなのか? 『「フクシマ」論』で鮮烈な論壇デビューをはたした社会学者・開沼博が、福島問題を単著で4年ぶりに書き下ろし。人口、農林水産業、観光業、復興政策、雇用、家族、避難指示区域……。福島を通して、日本が抱える「地方」問題をもえぐりだした一冊。
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