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[BOOKデータベースより]
伊豆の地にひとり流された源頼朝は、まだ十代前半の少年だった。土地の豪族にうとまれ、命さえねらわれる日々に、生きる希望も失いがちな頼朝のもとへ、ある日、意外な客が訪れる…かつて、頼朝の命を不思議な方法でつなぎとめた笛の名手・草十郎と、妻の舞姫・糸世の運命もまた、この地に引き寄せられていたのだった。北条の領主に引き渡され、川の中州の小屋でともに暮らし始めた頼朝と草十郎。だが、土地の若者と争った頼朝は、縛り上げられて「大蛇の洞窟」に投げこまれ…?土地神である神竜と対峙し、伊豆の地に根を下ろしていく少年頼朝の姿を描く、日本のファンタジーの旗手・荻原規子の最新刊。
[日販商品データベースより]伊豆の地に独り流された頼朝は、10代前半の少年だった。ある日、意外な客が訪れる。かつて頼朝の命を不思議な方法でつなぎとめた笛の名手・草十郎と妻の舞姫糸世の運命もまた、この地に引き寄せられていた…。
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ユーザーレビュー (1件、平均スコア:5)
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「おすすめ鎌倉・室町時代の本」レビューコメント
荻原規子さんの作品としてはびっくりするほど短いですが、その分読みやすいと思います。頼朝が主役ではありますが、基本的には「風神秘抄」の続編なので、荻原さんが未読の人はこれを読んで慣れてから「風神秘抄」や勾玉三部作に挑んでほしいと思います。(たくひな/40代/女性)
前作『風神秘抄』が出版されたのは10年前、読んだのも10年前。ということで、前作の内容はすっかり忘れ、自分の記憶力のいい加減さに少々(かなり?)淋しい思いをしながら読みましたが、面白かったです。こんな物語世界を紡ぎだせる作者の頭の中はどうなっているのか?と驚くばかりです。
「源頼朝」=「鎌倉幕府」という単語しか頭に思い浮かばない私でしたが、フィクションとはいえ このお話を読むことで、「源頼朝がかつて人として生きていたんだ」(当たり前なのですが)と感じることができました。河津三郎と和解し、今後友情が育まれそうな場面は微笑ましく、そこに一人の少年の姿を見ました。
そして今までは各地の神社の縁起や土地の伝承など、「適当な作り話?」と全く気にしていなかったのですが、もっと関心を持ちたいなと思うようになりました。歴史やファンタジーが好きな人におすすめです。(なみ@えほんさん 50代・大阪府 )
【情報提供・絵本ナビ】