- ワン・モア
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- 価格
- 704円(本体640円+税)
- 発行年月
- 2015年01月
- 判型
- 文庫
- ISBN
- 9784041023846
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ユーザーレビュー (1件、平均スコア:4)
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北区の太
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傑作
作者が直木賞受賞作家とは知らずに手に取り読みました。いや、よかった。傑作だと思います。死を主題にした短編の連作。各短編の主人公それぞれが事情を抱えていて、それが相互に絡み合い、積み重なりつながって行く。人との繋がり、愛、人生、幸せとは何かを考えさせてくれます。登場人物の内面を詳細に描写しないことが却って作品に奥行きを持たせていると思います。登場人物も魅力的。個人的には最初の短編お主人公、柿崎美和が好きです。こんな強い人に私もなりたい。直木賞受賞作の「ホテルローヤル」等、他の作品も読みたいと思います。
[BOOKデータベースより]
安楽死事件を起こして離島にとばされてきた女医の美和と、オリンピック予選の大舞台から転落した元競泳選手の昴。月明かりの晩、よるべなさだけを持ち寄って躰を重ねる男と女は、まるで夜の海に漂うくらげ―。同じ頃、美和の同級生の鈴音は余命宣告を受けていて…どうしようもない淋しさにひりつく心。人肌のぬくもりにいっときの慰めを求め、切実に生きようともがく人々に温かなまなざしを投げかける、再生の物語。
[日販商品データベースより]どうしようもない淋しさにひりつく心。月明かりの晩よるべなさだけを持ち寄って躰を重ねる男と女は、まるで夜の海に漂うくらげ――。切実に生きようともがく人々に温かな眼差しを投げかける絆と再生の物語。