- 老いの空白
-
- 価格
- 1,232円(本体1,120円+税)
- 発行年月
- 2015年01月
- 判型
- 文庫
- ISBN
- 9784006032791
[BOOKデータベースより]
現役をリタイアした後、長い時日を過ごすのは人類初めての経験なのに、その文化はまだ空白のままだ。未曽有の超高齢化時代を迎え、“老い”に対する我々の考え方も取り組み方も変化せざるをえないのに、“老い”が「問題」としてしか論じられてこなかったことこそが問題なのではないか。「日常」「アート」「顔」など身近な問題を哲学的なテーマとして論じてきた第一線の哲学者が、現代社会の難問に挑む。
1 “老い”はほんとうに「問題」なのか?
2 できなくなるということ
3 “老い”の時間―見えない“成熟”のかたち
4 “弱さ”に従う自由
5 ホモ・パティエンス―べてるの家の試み
6 肯定と否定のはざまで
7 「いるだけでいい」「いつ死んでもいい」と言い切れるとき
エピローグ 一枚のピクチュアへ
人生における<空白>として捉えられてきた<老い>。しかし超高齢化時代を迎え、<老い>に対する我々の考え方も取り組み方も変化を余儀なくされている。<老い>を問題とする現代社会の有り様にむしろ問題はないか?「日常」「アート」「顔」など身近な問題を哲学的に論じてきた第一線の哲学者が、現代社会の難問に挑む。
<老い>は本当に人生の空白なのか? 身近な問題を哲学的に論じてきた第一線の哲学者が超高齢化という現代社会の難問に挑む.