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[BOOKデータベースより]
暗殺学、殺人学、アルコール犯罪を中心に犯罪精神病理学の構築に寄与し、自己確認型犯罪、現代型ストーカー等の提唱を通じて現代日本と一部の若者の病理性、時代精神を解明してきた著者による論文集。犯罪精神病理学、欧州精神医学史と我が国における法医学の成立、著者が長年従事してきた学生の大学精神保健活動と教職員のメンタルヘルスを中心とした産業医活動といった精神保健領域、そして多様な執筆活動によるエッセイや講演録からなる。犯罪精神病理学、臨床犯罪学、精神医学、精神医学史を「人間学」へと収斂させる試みの軌跡。
第1部 犯罪学編(犯罪原因論入門―犯罪理論の諸潮流;日本犯罪学会百年、その歴史と展望―新たな犯罪学をめざして:「総合犯罪学」の提唱 ほか)
第2部 精神医学史編(器質・力動論的幻覚論再考;近代精神医学の黎明:臨床および病院精神医学と司法精神医学の誕生―Pinel、Esquirolらの精神医学とその実践 ほか)
第3部 精神保健編(キャンパス・メンタルヘルスの現代的課題、その理念と実践―SRO運動の展開とトータルケア&サポートシステムの構築;「志」を実現する力と“Hokekan”モデルの世界への発信 ほか)
第4部 エッセイ編(私にとって精神医学史とはなにか;「上医」の精神医学―応用精神医学の可能性 ほか)