[BOOKデータベースより]
2015年は戦後70年。焼け野原から奇跡の復興を遂げ、経済のみならず、いま再び文化大国としても認められる日本。その歩みのなかで日本文化を広めた当事者こそ、コロンビア大学名誉教授のドナルド・キーン氏、セゾングループを率いて無印良品を興した堤清二氏である。戦後日本を代表する二つの知性が対話する本書では、クール・ジャパンの源流にある東山文化の神髄から、三島由紀夫をはじめ才能ひしめく戦後作家の人物評、先の大戦を経て昭和から平成にいたる精神史までもが語られる。巨人たちがどうしてもこれからの日本人に言い遺したかった、うるわしき戦後文化の本質とは。
第1章 日本文化の勝利
第2章 東山文化からセゾン文化へ
第3章 三島由紀夫の世界的普遍性
第4章 昭和のコスモポリタンたち
第5章 日記文学の伝統を受け継ぐ日本
第6章 二十一世紀の美意識をはぐくむために
知の開拓者たちが、これからの日本人にどうしても言い遺しておきたかったこととは。誰より日本文化を愛した文芸評論家と、クール・ジャパンの原型を形作った経営者が語り合う、日本文明が世界を席巻している理由。
誰より日本文化を愛した文芸評論家と、クール・ジャパンの原型を形作った経営者が語り合う、日本文明が世界を席巻している理由。