[BOOKデータベースより]
あの歌が僕の記憶を甦らせる。極私的ヒット曲の戦後史。
一九六二年、夏の終わり、竹芝桟橋―『ソーラン渡り鳥』
そこに生きた多くの人たち―『カチューシャの唄』『青春のパラダイス』
黙って見ていた青い空―『リンゴの唄』『カチューシャ』
時間は容赦なく経過していく―『黒いパイプ』『悲しき竹笛』
ナンシー梅木とミヨシ・ウメキ―『アイム・ウェイティング・フォ・ユー』『時計のささやき』
アメリカン・ヒールとねずみ取り器―『長崎エレジー』『山小舎の灯』
一九五四年のアメリカ製の電気ギター―『島育ち』『かえり船』
レコード店で買ったばかりの七インチ盤―『霧笛が俺を呼んでいる』『なみだ恋』
一九六三年のステュードベイカーと煙草―『有楽町で逢いましょう』『恋人よ我に帰れ』
ジャズを歌ったLPが少なくとも二枚はある―『再会』『熱海ブルース』
さらにいっそう美空ひばりであることを―『港町十三番地』『蘇州夜曲』
オレゴン州ポートランドの中古LP店―『男ならやってみな』『菊千代と申します』
美空ひばり、フランク永井、田端義夫…。思い出の歌手、ヒット曲。そして、終戦から高度成長期への日本の姿。心に刻まれてきた歌謡曲を今聴きこみ、名手が透明感あふれる文体で綴る、極私的ヒット曲の戦後史。
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美空ひばり、フランク永井、田端義夫…思い出の歌手、ヒット曲を聴きこみ、名手が透明感あふれる文体で綴る「僕の歌謡曲戦後史」。