[BOOKデータベースより]
日本の刑法には「終身刑」はない。だから重大事件の裁判では、裁判官も、裁判員も、命を奪う死刑と命が助かる無期懲役の選択を迫られる。もし、日本にも、もう一つの選択肢終身刑があったら…。いまこそ、わたしたちが終身刑の導入を真剣に考えるときが来ているのではないだろうか。
第1部 制度論から考える―終身刑の導入と死刑について(殺人など凶悪事件の動向とその背景―「凶悪事件」は95年をピークに一貫して減少;体感治安について;日本の刑罰と受刑者;無期刑の現状―厳罰化による無期刑の終身刑化;死刑判決の推移―厳罰化と死刑判決の増加;死刑に対する世論調査;日本の死刑(絞首刑)―絞首刑は残虐か;死刑と無期の現状;おわりに)
第2部 刑事弁護の最前線から考える―終身刑の導入と死刑について(死刑と無期の基準;光子母子殺害事件;光市母子殺害事件と司法・メディア;光市母子殺害事件後の最高裁の動き;此花パチンコ店放火事件(裁判員裁判と死刑事件);刑事事件の弁護と事実;アメリカの死刑弁護;裁判員裁判後の死刑判決の状況;終身刑の導入について;おわりに)
存廃論争の渦中にある死刑制度を様々な視点、事件から検証、検討し人権的視点から人の命を奪う刑に代わる量刑として終身刑を提起する。今後の死刑と終身刑の議論を深めるための「一石」となる1冊。
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存廃論争の渦中にある死刑制度を様々な点、事件から検証、検討し、人権的視点から人の命を奪う刑に代わる量刑として終身刑を提起。