[BOOKデータベースより]
初めての男が忘れられず、遊女に身を落とすお姫様「桜姫東文章」。主君の子を守るために、息子を身代わりにする乳母「伽羅先代萩」。ほかの男に嫁ぐくらいなら死を選ぶ深窓の令嬢「妹背山婦女庭訓」。親のために吉原に身を売ろうとする町娘「文七元結」。突き抜けた愛、燃え盛る恨み、常軌を逸した忠誠心―歌舞伎の女は、みんな必死。
嫉妬する女
身を落とす女
運の悪い女
女じゃなかった女
無理する女
罪な女
化ける女
リードする女
かくしゃくとした女
突っ走る女
男まさりな女
エロい女
いじめられる女
子を持つ女
笑う女
操を立てる女
義理を立てる女
だめんず好きな女
親思いの女
追う女
歌舞伎の女は、こんなにアツい!!
初めての男が忘れられず、遊女に身を落とすお姫様。「桜姫東文章 さくらひめあずまぶんしょう」
主君の子を守るために、息子を身代わりにする乳母。「伽羅先代萩 めいぼくせんだいはぎ」
親のために吉原に身を売ろうとする町娘。「文七元結 ぶんしちもっとい」
――歌舞伎の演目に出てくるのは、人生に必死な女ばかり。
彼女たちの気持ちに思いを馳せれば、もっともっと歌舞伎の世界が身近に感じられます。
興味はあるけど、難しそう……歌舞伎にそんなイメージを持っている人も、
これを読めば劇場に駆け込まずにはいられない!
単なる解説には終わらない、いちばん楽しい歌舞伎論です。
こんなにアツい! 歌舞伎の女たち
命がけで恋愛、恨みで怨霊化、忠義のためなら、わが子も犠牲に! 歌舞伎に出てくるぶっ飛んだ女性たちをディープに語るエッセイ集。