- ドイツ中興の祖ゲアハルト・シュレーダー
-
- 価格
- 1,870円(本体1,700円+税)
- 発行年月
- 2014年04月
- 判型
- B6
- ISBN
- 9784822250089
[BOOKデータベースより]
10年後に実を結んだ「労働コスト」削減。「嫌われても、実行あるのみ」改革をやり遂げ、その挙句、政界を「追放」された男の物語。
第1章 社会保障を削った男
第2章 どん底に転落したドイツ
第3章 フォルクスワーゲン取締役ペーター・ハルツ
第4章 ドイツ経済、再浮上
第5章 改革が深刻化させたワーキングプア問題
第6章 政治家シュレーダーの実像
第7章 社会的市場経済という思想
「嫌われても、実行あるのみ」。改革をやり遂げ、その挙句、政界を「追放」された男の物語。ユーロ危機に揺れ続けるヨーロッパの中で、ひとり絶好調のドイツの秘密を解き明かす。
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本書は、ユーロ危機に揺れ続けるヨーロッパの中で独り絶好調のドイツの秘密を解き明かす。一言で言えば、ドイツの独り勝ちは、メルケルの前の首相であるシュレーダーの功績による。2003年3月14日、ドイツ連邦議会の本会議場でゲアハルト・シュレーダー首相がこう演説した。
「我々は、(社会保険制度による)国家のサービスを減らさなくてはならない。そして、市民が今よりも自分について責任を持つことを奨励し、1人1人の自己負担を高めなければならない」
この戦後最大の構造改革プログラム「アゲンダ2010」は、雇用市場と失業保険制度の改革、公的年金制度の改革、公的健康保険制度の改革、賃金協定の柔軟化、減税の5つの柱を掲げていた。社会民主党の支持基盤である労働組合の既得権益を削る大改革は、後任のメルケル時代に実を結び、ドイツ経済は復活した。その半面、シュレーダー政権は選挙で大敗し、シュレーダーは政界引退に追い込まれた。身を捨てて大改革を実行したシュレーダーのリーダーシップと、その改革のプロセスを丹念に追った。