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[BOOKデータベースより]
老いは死へ近づいてゆく生の下降である。老いを生きるとは、衰退と喪失、不安と理不尽を体験することである。長い歳月をかけてつくり上げた自己像の変更を余儀なくされ、私たちは自問する。老いの価値はどこにあるのか、と。それは、ひとの傍らにあり、ひとと共にあって、移ろう時のなかで互いの存在を肯定し合う関係を紡いでゆくことにほかならない。いのちへの思いに立ち返り、老いのあり方を考える思索の書。
第1章 生きるということ
第2章 自分ということ
第3章 自由ということ
第4章 老いということ―老いの倫理学のために
第5章 介護ということ―介護の倫理学のために
第6章 死ということ
終章 傍らにあること
老いを生きるとはどういうことか。老いの価値はどこにあるのか。きわめて理不尽であり、また現代的である老いの問題を、「ひとのあり方」という根本的なテーマに立ち返って考える思索の書。
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老いを生きることは、どういうことか。きわめて理不尽であり、また現代的な老いの問題を、「ひとのあり方」という根本的なテーマに立ち返って考える思索の書。