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[BOOKデータベースより]
こんにちのアメリカ社会が形成される上で決定的な役割を果たしたのは「戦争」そして「鉄道」である。この二点ともに深くかかわる「補給戦」に本書は焦点を当てる。南北戦争から第一次大戦までの時期を中心に、アメリカ陸軍の補給の実態を検証し、それがアメリカをどう変えてきたかを分析する。
序論 鉄道と軍事から見た合衆国形成史―南北戦争から第一次世界大戦までを中心に
本論(南北戦争時の鉄道軍事利用と国家統合―戦争前期(一八六一‐一八六三年)のヴァージニア戦線における北部を対象に;アメリカ大陸横断鉄道の建設構想―一九世紀中葉から立法化までの議会動向を中心に;USMRR(合衆国軍事鉄道局)のハーマン・ハウプトとゲティズバーグの戦い;陸軍省参謀部の創設と鉄道―軍制改革期のレトリックと実態;第一次大戦期アメリカの産業動員―鉄道庁創設の意義をめぐって)
結論 国家形成過程の皮肉
補論 現代日本における外国史研究の実状と課題―軍事史、戦争史に注目して