[BOOKデータベースより]
一般に、乱読は速読である。それを粗雑な読みのように考えるのは偏見である。ゆっくり読んだのではとり逃すものを、風のように速く読むものが、案外、得るところが大きいということもあろう。乱読の効用である。本の数が少なく、貴重で手に入りにくかった時代に、精読が称揚されるのは自然で妥当である。しかし、いまは違う。本はあふれるように多いのに、読む時間が少ない。そういう状況においてこそ、乱読の価値を見出さなくてはならない。本が読まれなくなった、本ばなれがすすんでいるといわれる近年、乱読のよさに気づくこと自体が、セレンディピティであると言ってもよい。積極的な乱読は、従来の読書ではまれにしか見られなかったセレンディピティがかなり多くおこるのではないか。それが、この本の考えである。
本はやらない
悪書が良書を駆逐する?
読書百遍神話
読むべし、読まれるべからず
風のごとく…
乱読の意義
セレンディピティ
『修辞的残像』まで
読者の存在
エディターシップ
母国語発見
古典の誕生
乱読の活力
忘却の美学
散歩開眼
朝の思想
東大・京大で5年連続販売冊数1位「思考の整理学」の読書版。「知の巨人」が、思考を養い人生を変える読書法を伝授。情報や知識を貯め込むのではなく、読書によって独創的な考え方を身につけたい全ての人必読の書。
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累計175万部!東大・京大で5年連続販売冊数1位「思考の整理学」の読書版。「知の巨人」が思考を養い人生を変える読書法を伝授!セレンディピティ(serendipity)とは、目指しているものではない、探しているものではない、思いがけないものを発見する事。情報や知識をただ貯め込むのではなく、読書によって独創的な考え方(=ほんものの思考力)を身につけたい全ての人必読の一冊。