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- 中国ナショナリズムのなかの日本
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「愛国主義」の変容と歴史認識問題
現代中国地域研究叢書 7
- 価格
- 4,400円(本体4,000円+税)
- 発行年月
- 2014年03月
- 判型
- A5
- ISBN
- 9784326348978
[BOOKデータベースより]
時代とともに変化する国家目標との整合性を維持し、再構成を重ねてきた中国の「愛国主義」。公定ナショナリズムである「愛国主義」の歴史を紐解く。
第1章 現代中国ナショナリズムと「日本」
第2章 日中歴史認識問題の「発見」―なぜ中国は対日批判を始めたのか(1970年代の対日歴史認識問題;第1次教科書問題の政治過程;歴史認識問題と「愛国主義」のリンク)
第3章 改革開放のジレンマ―近代化を支える「愛国主義」(改革開放と経済動員ナショナリズム;「中日友好」の限界)
第4章 大国化と民衆ナショナリズムの要請(1989年の転換―天安門事件後の求心力の模索;発展戦略と統治のジレンマ―対日政策の先鋭化へ)
第5章 「愛国主義」の新展開―「中華民族」の大国を目指す(日中関係の多元化―「大国論」と戦略的対日政策の融合;「軍国主義復活」論の封印―対日歴史認識における「大国指向ナショナリズム」的対応)
終章 現代中国の公定ナショナリズムと対日政策
時代とともに変化する国家目標との整合性を維持し、再構成を重ねてきた中国の「愛国主義」。日中国交正常化から2006年までの事例研究を通じて、中国の公定ナショナリズムである「愛国主義」の歴史をひもとく。
本書の特徴は、「愛国主義」を中華民族ナショナリズム、党国ナショナリズム、経済動員ナショナリズム、大国指向ナショナリズムの4つの構成要素から考察するアプローチにより「愛国主義」の質的変容を動態的に説明した点にある。資料の制約などを考慮し、2006年以降の日中関係については今後の課題として現時点までの結論を提示する。