[BOOKデータベースより]
福祉の論理が、福祉政策と援助技術を中心に展開され、ノウハウの学問へと矮小化されつつある。しかし、自殺、うつ病、貧困、犯罪、虐待等の問題は、明らかに社会構造に起因する問題であり、サービス供給の調整で完結するものではない。今日、福祉の論理に求められているのは、独自の深い人間観(優生思想を根源的に批判できる人間観)に立脚し、広く文化・文明を問い、疎外された人と同じ目線に立って生きようとする“主権と人権をまもり高める福祉”の原理論の提起である。
社会福祉学の広がりと深さ
第1部 社会福祉の定義と価値構造(福祉の公理、目的、目的価値、方法価値;自己実現するという価値観(価値観1―Individuality);生活世界の再生という価値観(価値観2‐Reciprocity);個人の尊厳と基本的人権という価値(価値観3‐Universality);なぜ貧困を問うのか―野宿者への応答;福祉の価値観の背景にあるエートス;福祉の基本理念の定義)
第2部 社会福祉の価値と思想の展開(社会福祉の対象論・関係論;社会福祉における義と愛―ローザ・ルクセンブルクに学ぶ;思想としての社会福祉;社会福祉のフィールドとルーツ)
福祉の論理に求められているのは「主権と人権をまもり高める福祉」の原理論の提起だ。福祉の定義化に挑み、価値を構造化する。そして、ルーツとフィールドを踏まえ、自己実現と生活世界の価値の立方体を提起する。
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序章社会福祉学の広がりと深さ
第T部社会福祉の定義と価値構造
第1章福祉の公理、目的、目的価値、方法価値
第2章自己実現するという価値観(価値観T-Individuality)
第3章生活世界の再生という価値観(価値観U-Reciprocity)
第4章個人の尊厳と基本的人権という価値(価値観V-Universality)
第5章なぜ貧困を問うのか――野宿者への応答
第6章福祉の価値観の背景にあるエートス
第7章福祉の基本理念の定義