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[BOOKデータベースより]
四大公害病とは、水俣病、新潟水俣病、イタイイタイ病、四日市公害を指す。工場廃液などが痙攣、激痛、発作といった重い障害を多くの人にもたらした。当初、企業は工場との関係を否定。だが医師・研究者らが原因を究明し、1960年代末以降、患者が各地で提訴。70年代半ばまでに次々と勝利した。本書は高度成長の「影」である公害病の全貌を明らかにすると同時に、21世紀の今なお続く“認定”をめぐる国と被害者との訴訟・齟齬も追う。
第1章 水俣病―潜在患者二〇万人と呼ばれる「悲劇」(濁った海―発症、原因究明と企業の抵抗;終わらぬ訴訟―チッソ敗訴と一九七七年判断条件)
第2章 新潟水俣病―省庁の抵抗と四大公害病初の提訴(川の水俣病;発症から半年後の公式確認 ほか)
第3章 イタイイタイ病―救済に挑んだ医師と弁護士たち(神通川と三井鉱山;埋もれていた「業病」 ほか)
第4章 四日市公害―大気汚染という高度成長の重い影(国有地払い下げと石油化学工業;四日市コンビナートと企業 ほか)
終章 公害病と二一世紀(経済成長優先の方向転換;途上国の公害と有毒化学物質規制 ほか)
工場廃液などにより多くの人に痙攣、激痛など重い障害をもたらした四大公害病。高度成長の「影」である公害病の全貌を明らかにすると同時に、21世紀の今なお続く“認定”をめぐる国と被害者との訴訟・齟齬も追う。
水俣病、イタイイタイ病など高度成長の影である公害病の全貌を明らかにし、今なお続く、国と被害者間との”認定”をめぐる齟齬を追う