- 週刊 金曜日 2023年 6/16号
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週刊 金曜日
- 価格
- 600円(本体545円+税)
- 発売日
- 2023年06月16日
- 判型
- AB変
- JAN
- 4910229330634
- 雑誌コード
- 22933-06/16
目次
「関東大震災100年」と向き合う1
【特集】 「朝鮮人虐殺」と 私たちのいま
出合いは山崎少年の「最も怖かった」色鉛筆画「虐殺絵」のバトンを受け取って●新井勝紘
愼蒼宇 法政大学教授の話から朝鮮独立運動への弾圧が導いた虐殺●聞き手/本田雅和
「飯塚事件」再審請求審で新たな目撃証言「真犯人らしき男」の風貌は久間氏と別人●神原里佳
強制送還を進める改正入管法が成立 「自分は望まぬ本国へと送還され、逮捕や投獄されるのか」●樫田秀樹
【提携連載企画】
保身の代償〜長崎高2いじめ自殺と大人たち 第1部 共同通信編02
「『長崎新聞』 さんの名誉を毀損したわけよ」●Tansa中川七海
オートマタ
AIは電気羊の夢を撮れるか?●写真・文/梅谷隆介
映画『世界が引き裂かれる時』のマリナ・エル・ゴルバチ監督に聞く妊婦はロシア・ウクライナ戦争をどう生きたか●中村富美子
きんようアンテナ
「大崎事件」4度目の再審請求を福岡高裁支部は棄却●粟野仁雄
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■関東大震災と向き合う1・「朝鮮人虐殺」と私たちのいま
1923年9月1日午前11時58分、神奈川県・相模湾を震源とするマグニチュード7.9の大地震が起こり、関東一帯で死者・行方不明者10万人以上、全半壊・倒壊、焼失家屋計数十万戸という日本の災害史上最悪の事態となった。同時にこの混乱の中で軍、警察と暴徒化した群衆は多数の在日朝鮮人や中国人、社会主義者らを虐殺した。しかし、この歴史的事実でさえ、一部の歴史修正主義者らのヘイトスピーチでは「否定されている」のが「私たちの社会のいま」だ。連載1回目は、「朝鮮人虐殺」に焦点をあてる。
●出合いは山崎少年の「最も怖かった」色鉛筆画
「虐殺絵」のバトンを受け取って 新井勝紘
関東大震災発生時、まだラジオもテレビもなく、首都圏の新聞は発行不能になる中で「朝鮮人が襲ってくる」「朝鮮人が井戸に毒を入れた」などの流言飛語から起きた虐殺事件を、国立歴史民俗博物館のアーキビストとして、高麗博物館館長として、どう伝えていくか。新井勝紘・元専修大学教授(日本近代史・自由民権論)が、「文字資料だけでは歴史の真実に迫りきれない」とさまざまな絵画資料を探索、収集した成果を報告する。
●愼蒼宇・法政大学教授の話から
朝鮮独立運動への弾圧が導いた虐殺 聞き手/本田雅和(編集部)
在日朝鮮人は三度殺された――愼蒼宇教授はそう語る。関東大震災時、祖父の兄の愼昌範氏は荒川・土手で自警団に捕まり、日本刀で切りつけられた。避けようと左手をかざしたときに小指を失った。親族3人を含む同郷の13人は同時期に殺されている。この家族の体験は、学問としての在日朝鮮人史を志した愼氏の原点でもある。日本の国家権力は、6000人以上の虐殺(一度目の殺人)を隠し続け(二度目の殺人)、今なお謝罪も補償も真相究明も責任者処罰もしていない(三度目の殺人)。