- 庭師の娘
-
Marie mit dem Kopf voller Blumen.
- 価格
- 2,090円(本体1,900円+税)
- 発行年月
- 2013年07月
- 判型
- B6
- ISBN
- 9784001156614
[BOOKデータベースより]
本当の望みは、庭師になること―。メスメル博士のお屋敷に、庭師の父親と住むマリーは、修道院で勉強中。だけど、考えているのは植物のことばかり。女の子が夢をかなえるのは難しかった時代、マリーは迷いながらも、すすんでいく。
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望みを叶えた女の子の成長物語。
18世紀後半のウィーン。庭師の娘であるマリーは植物が大好きで庭師になりたいと願いますが、父親からは修道女になるようにと決められています。女性が自分の意思で自分自身のことを決められる時代ではありませんでした。夢を実現したいと願いつつも貧しさと現実の壁の前で立ちすくむばかりのマリーでしたが、やがて、まわりの理解者の尽力によって明るい未来がひらけてきます。
マリーの願いがかなって読者としてはほっとします。しかし一方、現代に生きる私たちからすると、「それはマリーが自分で勝ち取った訳ではなく、まわりの人たちが尽力し決めたことに従ったにすぎない」というところに、歯がゆさを感じるのもまた事実です。ただ、この時代の女性にとっては「あきらめずに望みを持ち続ける」ということだけでも、勇気と強い意志が要求される特筆されるべきことなのでしょう。
この物語はフィクションですが、マリーの良き理解者であるメスメル博士夫妻は実在の人物。また、同時代を生きた有名な作曲家モーツァルトも登場するところが面白いです。2007年に書かれていますが、子どもの頃に読んだ少女向き児童文学の雰囲気を思い出すような作品でした。(なみ@えほんさん 50代・大阪府 )
【情報提供・絵本ナビ】