- ヒゲの日本近現代史
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- 価格
- 836円(本体760円+税)
- 発行年月
- 2013年07月
- 判型
- 新書
- ISBN
- 9784062882170
[BOOKデータベースより]
プロローグ 前近代のヒゲ史概観
第1章 明治時代におけるヒゲ大流行と権力性
第2章 明治後期のヒゲ論―寺田四郎『ひげ』を中心に
第3章 『太陽』掲載写真にみる明治後期〜大正初期のヒゲの様相
第4章 大正デモクラシーと流動化するヒゲ
第5章 軍国主義時代におけるヒゲの復活と実状
第6章 ヒゲの戦後史
第7章 ヒゲの現在
ある時代には公権力によってヒゲが禁止・抑制され、またある時代には公権力自らが権力性を誇示するために利用した…。ヒゲの有り/無しは時代を映す鑑。ヒゲに見える興味深い日本近現代史。
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ヒゲの流行は時代によって異なる。ときの権力によって左右されたヒゲのゆくえ。日本近代史の一端を映す鑑としてヒゲがあった。 当たり前のことですが、ヒゲは基本的に男性にしか生えません。ここ10年ぐらいでこそ、ヒゲのある/なしは、ファッションのひとつとしてみなされるようになりましたが、それこそ第二次世界大戦後の現代にあっても、ヒゲありはビジネスマナーに反すると認識されていました。さらに時代を遡れば、江戸時代中期に「大ヒゲ禁令」が出され、ヒゲありは幕府によって禁止されました。しかし、明治時代になると、一転してヒゲありが大流行し、欧米のさまざまな型(スタイル)が取り入れられていきます。だが大正時代になると、今度はヒゲなしが増え、日中戦争が始まると、またヒゲありが増え……、と、ヒゲのある/なしだけでも時代性を窺い知ることができるのです。
すなわち、ヒゲを蓄えることは男らしさや権威の象徴と考えられるわけですが、ある時代には公権力によってヒゲが禁止・抑制されたこと、またある時代には公権力自らが権力性を誇示するために利用したことなどを知ることで、ヒゲが時代を映す鑑とも考えられるのです。
ヒゲに見える興味深い日本近代史。