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「事件」の裏側を知りすぎた情報誌『年金情報』編集部vs.AIJ投資顧問―壮絶な情報戦の末、浅川和彦社長は逮捕された。しかし事件はこれで終わりではなかった。『年金情報』編集長が続出する年金詐欺事件の深層と、その背後にある官僚、国家の意図を明らかにする。
前編 ピエロ(虚像;増殖;因果;疑惑)
後編 宿痾(豹変;罪と罰;前夜;真犯人)
「年金情報」編集部vs.AIJ投資顧問。壮絶な情報戦の末、浅川和彦社長は逮捕された。しかし事件はこれで終わりではなかった。続出する年金詐欺事件の深層と、その背後にある官僚、国家の意図を明らかにする。





















AIJ事件とは、投資顧問会社が保有していた年金資産2000億円を消失させるという前代未聞の詐欺事件だった。情報誌『年金情報』編集部は、早くからAIJ投資顧問の不自然な運用成績に目を付け、潜行取材を続けていた。その結果は誌面にも発表して、業界に警鐘を鳴らしたが、事件は容易に表面化しなかった。事態がようやく動き出したのは2012年2月。AIJに処分が下り、浅川和彦社長らが詐欺容疑などで逮捕された。
政府はこの事件を受けて、2012年9月、突然、厚生年金基金制度の廃止を決定した。国民の「老後の安心」を支える責任がある厚労省、年金官僚たちは、なぜ「豹変」したのか。その背景には、AIJ事件によく似た構図の資産消失事件や、運用に失敗して財政を悪化させている多数の厚生年金基金の存在があった。
日本の年金制度は大丈夫か。厚生年基金制度廃止は「年金制度の終わりの始まり」ではないのか。『年金情報』編集長として、AIJ事件など年金消失事件の深層を取材し、年金制度について知り尽くした著者が書いた、これからの年金受給者、年金受給者必読の書。